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シリーズCで総額約19億円の資金調達を実施

2021.11.24

その他

株式会社Arent(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鴨林 広軌、以下「当社」)は、SBIインベストメントをリード投資家とし、新規投資家を引受先とした合計12億円の第三者割当増資を実施しました。さらには、みずほ銀行及びりそな銀行などの金融機関から合計約7億円の融資を実施し、合計約19億円の資金調達を実施しました。 当社は、これまで約10億円の資金調達を実施しており、この度の調達により累計調達額は約29億円になります。

また、事業シナジーを見込む企業を対象にしたエクステンションラウンドも予定しています。調達した資金は、エンジニアやPMの採用強化及び「BIM/CIM*の自動設計SaaS」や「配管の自動設計・積算SaaS」などの自社プロダクトの開発にあてる予定です。これにより、巨大産業のデジタル化によるグローバルイノベーションをより一層推進します。

※BIM/CIM(Building / Construction Information Modeling, Management)とは、調査・計画・設計段階から3次元モデルを導入し、施工、維持管理でも3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を実現すること。

【資金調達概要】
<シリーズC調達額>
19億円
<累計資金調達額>
29億円
<新規投資家 (順不同) >
・SBIインベストメント株式会社
・FUSO-SBI Innovation Fund
 株式会社フソウとSBIインベストメント株式会社によるCVCファンド
・東日本銀行地域企業活性化ファンド
 株式会社東日本銀行とフューチャーベンチャーキャピタル株式会社によるファンド
・ザシードキャピタル株式会社
【直近の事業状況】
『高難度のDXに挑み、巨大産業のグローバルイノベーションに貢献する』をミッションに、高度な数学力と開発力を有するエンジニアが、日本の企業が持つ世界トップレベルの技術やネットワークを見極め、業務改善にとどまらず、新規事業を創造する企画力と実行力で、グローバルイノベーションをもたらす新しいサービスやプロダクトを開発し、それらの社会実装を推進しています。 千代田化工建設との大規模JV設立のように、プラント業界で20年来解決できなかった「熟練技術者の暗黙知のモデル化による設計の自動化・最適化」を実現するなど、高難度のDXに挑むことこそが、当社の存在価値であると考えます。 また、JVや子会社を設立し、協業企業の社員の出向を受入れする事例や、企業内のビジネスアイデア公募プロジェクトにメンターとして伴走するなど、DX人材の育成も積極的に行うことで、DXの底上げを推進しています。
(大規模プラントを自動設計する3D CAD)

【黒字経営と事業拡大の両立】
現在は数多くの企業からの引き合いがある中、売上1,000億円以上の企業にフォーカスし、より困難かつ社会的インパクトの高いDX及び新規事業創出プロジェクトに取り組み、当社は売上二桁成長及び黒字経営を継続しています。 同時に、新規性かつ収益性の高いソリューションを、自社プロダクトとして開発・販売を実施するためのリソースに積極的な投資を行い、加速度的な事業成長を目指します。
【調達の目的と今後の展開】
当社は調達した資金を活用し、エンジニアやPMの採用及び自社プロダクトの開発を強化します。巨大産業のDX並びに新規事業創出に取り組む中で、デジタルビジネスへの考え方・事業創造のプロセス・働き方に対して、生産性向上の余地が大きい日本の企業と、いわゆるシリコンバレーのスタートアップ企業の考え方には、大きな隔たりがあると実感しています。その主な要因の一つとして、日本企業に所属する人材に「価値創造型エンジニア」が少ないことが挙げられます。(近年IPOした企業に、その価値創造型エンジニアたちが所属するIT企業は少なくありません) これまで、当社に所属する価値創造型エンジニアは、DXコンサルティングにとどまらず、システム開発や事業立ち上げ(JV設立、子会社設立)を一気通貫で行ってきました。 今後は、以下2点にリソースを注ぎ、複雑かつ困難な社会課題を解決するための体制をより一層強化します。

1. 価値創造型エンジニアによる企業の課題解決のため、エンジニア及びPMの採用強化
2. 上記の過程で得た課題や市場ニーズを捉え、自らプロダクトを開発・アップデートを行いグローバルに展開 第一弾の自社プロダクトは「建設SaaS」 「BIM/CIMの自動設計SaaS」や「配管の自動設計・積算SaaS」など SOM (Serviceable Obtainable Market) は年間1,500億円〜3,000億円を想定

【概略図】当社の建設・プラントSaaS
働き方DXも実践
本社機能を持つ東京都中央区と、当社主要エンジニアが多く在籍する静岡県浜松市にオフィスを構えつつ、高レベルなエンジニア集団だからこそ可能なフルリモート・フルフレックスでの開発と世界採用を推進しています。 プロジェクトの成果及びその貢献度に応じた賞与や、信託型ストックオプションを積極的に付与するなど、入社年次に関わらないインセンティブ設計を取り入れています。 また、現役エンジニアによるJVの代表取締役への就任、20代のPMメンバーが子会社の代表取締役に就任するなど、当社のエンジニアやPMに対して、引き続き多様な機会を提供していきます。
   【本ラウンドに参画した投資家からのコメント】
・SBIインベストメント株式会社 代表取締役執行役員会長 北尾 吉孝 氏
  Arent社は3DCADの自動設計技術及び数学的知見を活かして、大企業の中核事業の課題を的確に捉えて0→1を創出できるエンジニア集団が揃う、グローバル展開にも通用するDXベンチャーであります。 今後、プラント・建設業界やスマートシティなどの幅広い分野において、DXソリューション展開を目指していくことを期待しています。

・株式会社フソウ 代表取締役社長執行役員 角 尚宣 氏
  Arent社の「DXを一気通貫で実現できるコンサルティング力と開発力」を高く評価しています。Arent社との連携を強化し、2D図面データから3Dモデルを自動生成する自律型CADを活用し、持続可能な都市の構築に欠かせないBIM/CIMへの取組を加速させていくことを期待しています。

・フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長 松本 直人 氏
  Arent社は、高度な空間情報の処理に精通した人材を擁するプロフェッショナル集団です。システム設計の自動化・最適化をはかり、エンジニアは創造性ある仕事を行うことで企業の生産性が上がることを信念に事業に取組む姿勢に大変共感しました。熟練技術者の勘やコツといった暗黙知をモデル化され、適切な課題設定とDX支援をこれまで重ねてきた実績は何よりの強みだと高く評価しています。強みを活かして、さらなる成長を遂げようとされている同社の今後が楽しみです。期待しています。

【これまでの主な受賞歴】
・2020年 みずほイノベーションアワード
・2021年 エンジニアリング奨励特別賞

【第三者割当引受先一覧(社名もしくはファンド名称の五十音順)】
公表可能な企業のみ
※◯は今回ラウンド出資者、●は前回ラウンドまでの出資者
◯SBIインベストメント株式会社
●合同会社J&TC Frontier
◯ザシードキャピタル株式会社
●しんきん-やらまいか投資事業有限責任組合
●投資事業有限責任組合しんきんの翼
◯東日本銀行地域企業活性化投資事業有限責任組合
◯FUSO-SBI Innovation Fund無限責任組合員